調査に最大2年、残骸除去で軍投入 米ボルティモア橋崩落

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橋脚に衝突した貨物船から状況を視察する米国家運輸安全委員会(NTSB)の調査員/Peter Knudson/NTSB via Reuters

橋脚に衝突した貨物船から状況を視察する米国家運輸安全委員会(NTSB)の調査員/Peter Knudson/NTSB via Reuters

(CNN) 米東部メリーランド州ボルティモアで貨物船が衝突して橋が崩落した事故で、米国家運輸安全委員会(NTSB)のホメンディ委員長は29日までに、調査には1〜2年かかるとの見通しを示した。

ホメンディ氏はまた、橋脚に衝突した貨物船に危険物を含むコンテナ56個が搭載されていることを確認したことも明らかにした。NTSBの危険物調査官の調べで、これらのコンテナには重量にして764トンの危険物質があるという。主なものは腐食性や引火性のある物質だとしている。

橋の崩落により米国有数の港であるボルティモア港につながる航路が塞がれ、船舶が港に出入りできない状況が続いている。このため、米陸軍は橋の残骸の除去に工兵隊の隊員1000人超を投入するという。

工兵隊の司令官によると、まず橋の鉄鋼を除去し、川底に沈んでいるコンクリートや鋼鉄の分布を調べる。これにより、ボルティモア港への「片側航行」が可能になる見込み。

次の段階で、貨物船に崩れ落ちた橋の鉄鋼を除去してから貨物船を別の場所に移動させ、船舶の「双方航行」ができるようになるという。

同州のムーア知事は28日、崩落したフランシス・スコット・キー橋の再建にはかなりの時間を要するとの見方を示した。

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