スーパーチューズデー、トランプ氏の無党派層獲得の行方に注目

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選挙集会で演説するドナルド・トランプ氏=2日、米バージニア州リッチモンド/Win McNamee/Getty Images

選挙集会で演説するドナルド・トランプ氏=2日、米バージニア州リッチモンド/Win McNamee/Getty Images

(CNN) 5日の「スーパーチューズデー」に予備選が行われる16州の多くは、登録有権者であれば誰でも、共和党、民主党いずれの予備選にも参加することができる。こうした「開放型」の予備選では、共和党員が民主党の予備選に投票することも、その逆も可能となっている。

ノースカロライナ州やカリフォルニア州の民主党の予備選のように党員登録をしている有権者や、登録を行っていない無所属の有権者が参加できる州もある。

しかし、少なくとも共和党の予備選では、いまだに「閉鎖型」の予備選を採用している州が四つある。アラスカ、カリフォルニア、オクラホマ、ユタの各州だ。これらの州では大抵、投票所や党員集会の会場で有権者登録を行える。

同じ州が一つとしてないのは明らかだが、米政界では無党派の有権者が本選で大きな影響力を持っていることから、これらの閉鎖型の予備選と開放型の予備選でのトランプ前大統領の得票差を比較することは興味深い作業といえそうだ。

今年に入って行われた最初の3州における予備選での出口調査に基づき、無党派層やどちらの政党にも属さない人たちがどのように投票したのかを見てみよう。これら3州全てでトランプ氏が勝利を収めている。

アイオワ州の共和党党員集会は共和党員だけが参加できた。ただ、有権者は党員集会の会場で党員登録を行える。有権者のうち16%が無党派だった。トランプ氏は無党派層の42%を獲得し、ヘイリー前サウスカロライナ州知事が獲得した無党派層は34%だった。

ニューハンプシャー州の共和党予備選は完全な開放型ではなかった。共和党の登録有権者と無党派だけが予備選に参加できた。こうした制度について、トランプ氏は不満を口にし、ヘイリー氏は活用しようとした。無党派層は44%だった。獲得した無党派層はヘイリー氏が58%、トランプ氏が39%だった。

サウスカロライナ州の共和党予備選は開放型だった。登録有権者であれば、両党の予備選に参加することができるが、民主党と共和党の予備選は別の日に行われた。無党派層は27%。獲得した無党派層はヘイリー氏が54%、トランプ氏が45%だった。

スーパーチューズデーで注目されるのは、開放型の予備選と閉鎖型の予備選を比較し、トランプ氏が無党派層をめぐりどのような結果を残すかだ。

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