NY州検察、トランプ氏に箝口令要請 不倫口止め料巡る裁判で

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トランプ前大統領とニューヨーク州マンハッタン地区検察のブラッグ検事(右)/Getty Images via CNN Newsource

トランプ前大統領とニューヨーク州マンハッタン地区検察のブラッグ検事(右)/Getty Images via CNN Newsource

(CNN) 米ニューヨーク州マンハッタン地区検察は26日、トランプ前大統領がポルノ女優への不倫口止め料支払いに伴ってビジネス記録を改ざんしたとして起訴された件で、裁判を担当する判事に対しトランプ氏への箝口(かんこう)令を発するよう求めた。証人となる可能性のある人物やその他の裁判の関係者について、トランプ氏が公の場で非難するのを阻止する狙いがある。

箝口令の要請は、検察が公判に先駆けて提出した数多くの申請の一つ。

トランプ氏は不倫の事実を認めておらず、無罪を主張している。陪審の選任手続きは来月25日に始まる予定。

マンハッタン地区検察は申請の中で、トランプ氏の発するコメントが原因で既に数百件の脅迫が寄せられていると主張。同氏はこれまでにも陪審員や証人、弁護士、裁判所職員などに関する扇動的な内容を公言してきたと指摘した。

こうしたコメント並びに同氏の支持者らの反応は、裁判の秩序立った手続きに相当の差し迫った脅威をもたらし、重大な先入観を引き起こす公算がかなり高いという。

検察はマンハッタン地区刑事裁判所のフアン・マーチャン判事に対し、証人になる可能性のある人物、裁判を手掛ける弁護士及び裁判所職員とその家族に関してトランプ氏がコメントするのを禁止するよう求めたが、地区検察のアルビン・ブラッグ検事についての発言はその対象に含めなかった。

この他、陪審員になるとみられる人物に関しても、トランプ氏が公に発言するのを阻止するよう要請した。

トランプ氏の選挙陣営の広報担当者は、検察からの要請について「二重構造の司法システム」がトランプ氏に対して実施されていると指摘。箝口令は合衆国憲法が保障するトランプ氏の表現の自由を侵害するものであり、本人による弁護ができなくなると述べた。また「トランプ大統領の発言を聞く全ての米国民の権利」も奪うものだと主張した。

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