米東海岸に冬の嵐 死者4人、洪水や停電も

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水につかった車両=18日、米ニューヨーク州/Kena Betancur/Getty Images

水につかった車両=18日、米ニューヨーク州/Kena Betancur/Getty Images

(CNN) 米東海岸を冬の嵐が北上し、洪水や大規模な停電などの被害が出ている。17日以降、4州で少なくとも計4人の死者が出た。

当局者らによると、17日にサウスカロライナ州の女性(72)、18日にペンシルベニア州の男性(73)が、それぞれ乗っていた車の水没により死亡。

メーン州では18日、屋根の上で作業をしていた男性(40)が、落ちてきた枝に直撃されて死亡した。マサチューセッツ州では同日、トレーラーが倒木の下敷きになり、中にいた男性(89)が亡くなった。

低気圧は先週末から東海岸を北上し、北東部に到達した。18日には直近24時間で50~100ミリの雨が観測された。ニュージャージー、コネティカット各州では道路の冠水で車が立ち往生し、ニューハンプシャー、メーン各州で水難救助隊が出動した。

18日深夜には低気圧がカナダへ移動し、雨もほぼ落ち着いたが、影響は19日まで残る見通し。一部の地区では河川の水位が依然として高く、洪水の危険性が指摘されている。

ニュージャージー州パターソンでは、市内を流れる川の水位が19日午後に過去最高を記録する恐れがあるとされ、18日午後に緊急事態宣言が出た。近くの市では18日深夜、市長が住民に避難指示を出した。

19日未明の時点で、北東部の9河川が警戒レベルにある。

低気圧に続いて、寒気が内陸部を含む広い地域を覆い、ニューヨーク、ペンシルベニア各州の西部などでは最大約30センチの降雪も予想されている。

メーン州を中心に北東部一帯の62万世帯で停電が続くなか、気温は10度から零下1度ほどまで下がる見通し。同州の停電が完全に復旧するまでには数日かかるとみられる。

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