全米で呼吸器疾患が流行、子どもの入院も急増 米CDC所長

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米疾病対策センター(CDC)のコーエン所長/Tom Williams/CQ-Roll Call, Inc/Getty Images

米疾病対策センター(CDC)のコーエン所長/Tom Williams/CQ-Roll Call, Inc/Getty Images

(CNN) 米疾病対策センター(CDC)のコーエン所長は11月30日の米議会小委員会で、インフルエンザと新型コロナウイルス、RSウイルスによる呼吸器疾患が全米で流行していると証言した。

コーエン所長は下院エネルギー商務小委員会で「RSウイルスが猛威を振るっている」と述べ、「インフルエンザのシーズンは全国的に始まったばかりだが、急加速している。新型コロナウイルスは比較的少ないものの、依然として呼吸器疾患による入院と死亡の主な原因となっており、1週間におよそ1万5000人が入院し、およそ1000人が死亡している」と報告した。

RSウイルスは特に米南部で症例数が多く、ピークに近付いているとコーエン所長は指摘。インフルエンザの症例数は12月~1月にかけて大幅に増えるとの見通しを示した。

新型コロナは再び上昇に転じているといい、コーエン所長はこの3つのウイルスの中で最大の脅威と位置付けた。

今は3疾患ともワクチンが存在していることから、コーエン所長はワクチン接種の重要性を改めて強調。具合が悪くなったら検査して治療を受けることが大切だと呼びかけた。

呼吸器疾患のウイルスは特に子どもが感染しやすく、11月18日までの1週間に医療機関を受診した5歳未満の子どものうち10%以上にインフルエンザのような症状があった。CDCの統計によると、これは全年齢平均の約3倍に当たり、全米の基準値を大幅に上回る。

入院する子どもも増えている。全米の小児病院の病床使用率は約4分の3に達し、2022年12月半ば以来の水準となった。

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