トランプ氏、民事の詐欺訴訟で出廷 州司法長官や判事を「口撃」

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出廷したトランプ前大統領=6日、米ニューヨーク市/Eduardo Munoz Alvarez/AP

出廷したトランプ前大統領=6日、米ニューヨーク市/Eduardo Munoz Alvarez/AP

ニューヨーク(CNN) トランプ前米大統領は6日、自身や自身の事業に対する民事の詐欺訴訟で証言台に立った。証言の時間は訴訟を提起したニューヨーク州司法長官や、裁判を担当した判事を批判することに費やされた。

トランプ氏の証言は時に選挙遊説のような様相を呈した。トランプ氏は民事の詐欺訴訟に加え、自身に対する4件の刑事訴訟を2024年大統領選での再選に向けた主張の中心に位置付けている。

エンゴロン判事は、この日の裁判を通じてトランプ氏と衝突した。最初はトランプ氏の政治的な発言や演説をやめさせようと試み、弁護士に「依頼人をコントロール」するよう要請したほか、トランプ氏を証人から外すと示唆する場面もあった。

だが結局、判事はトランプ氏のコントロールを試みるのを断念し、判事も司法長官側の弁護士もトランプ氏の暴言を放置する結果になった。

この重要な民事訴訟は、トランプ氏のブランドの中核にある不動産帝国に切り込むものだ。ニューヨーク州のジェームズ司法長官は2億5000万ドル(約375億円)の支払いや州内での事業禁止を求めてトランプ氏を提訴しており、判事は既に、トランプ氏と共同被告人について詐欺で有責との判断を示している。

証言中、トランプ氏の発言は時に支持者を前にした集会の様相を呈した。トランプ氏はジェームズ氏や判事を批判し、「政治的な魔女狩りだ」という長年の主張を繰り返した。

ジェームズ氏について「これは魔女狩りであり、彼女は恥を知るべきだと思う」と主張する場面もあった。

こうしたトランプ氏の発言に対し、判事は怒りをあらわに対応。判事は証言の冒頭、トランプ氏に演説をやめて質問に答えるよう求めたものの、トランプ氏の姿勢が変わることはなかった。

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