トランプ氏の詐欺訴訟、判事が長女イバンカ氏の証言求める決定

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トランプ氏の一族企業に対する民事訴訟で、判事が長女イバンカ氏に証言を求める決定/Alex Wong/Getty Images

トランプ氏の一族企業に対する民事訴訟で、判事が長女イバンカ氏に証言を求める決定/Alex Wong/Getty Images

ニューヨーク(CNN) 米国のトランプ前大統領と同氏の一族企業に対する民事訴訟を担当するニューヨーク州の裁判所のアーサー・エンゴロン判事は27日、トランプ氏の長女のイバンカ氏が同訴訟で証言しなければならないとする決定を下した。

イバンカ氏の弁護士は同氏の証言を求める召喚状を無効にするよう申し立てていたが、判事がこれを拒否した。ただ証言の日程は来月1日より前には設定されず、同氏に決定への異議申し立てをする時間を与える形となっている。

エンゴロン判事は先月、 トランプ前大統領と共同被告らに対し、約10年間にわたり虚偽の財務諸表を提供していたとして、詐欺で有責との判断を下していた。

イバンカ氏の弁護士はかねて、同氏が出廷を強いられるべきではないと主張。これより先には、控訴裁判所が同氏をこの裁判の被告から除外してもいた。

しかしエンゴロン判事は、「(イバンカ・)トランプ氏は明らかにニューヨーク州でビジネスを行う特権を利用してきた」と強調。現在同州で居住も仕事もしていないとする宣誓供述書を本人が提出しているべきだったとも指摘した。

トランプ氏の弁護士を務めるクリス・キセ氏は、イバンカ氏がフロリダ州で行う宣誓証言を受け入れるよう求めたが、エンゴロン氏は本人がニューヨーク州の裁判所に出廷するのを望むとしてこの要請を退けた。

検察側の弁護士は、トランプ氏の息子で共同被告でもあるトランプ・ジュニア氏、エリック氏の証言が来月1日から始まる見通しだと述べた。イバンカ氏の証言も同じ日程で予定されているが、こちらは本人の異議申し立ての状況次第で変わる可能性があるとした。

来月6日の週には、トランプ氏本人も証人として召喚される見込みだという。

証言の日程は常に変更の可能性があるため、具体的な日付は設定されていない。

キセ氏は、イバンカ氏の証言を求める召喚状を「トランプ大統領の子どもたちへの継続的な嫌がらせ」と形容。イバンカ氏本人を出廷させることでメディアを集め、裁判を騒々しいショーに仕立てる狙いがあるとの見方を示唆した。

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