ゼレンスキー氏、米議会に支援継続訴え

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米連邦議会上院の議員らと言葉を交わすウクライナのゼレンスキー大統領(中央)/Evelyn Hockstein/Reuters

米連邦議会上院の議員らと言葉を交わすウクライナのゼレンスキー大統領(中央)/Evelyn Hockstein/Reuters

(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は21日、米連邦議会を訪れ、ロシアとの戦争でウクライナへの支援を継続するよう議員らに直接訴えた。米議会ではウクライナ支援が米国にとっても重要な意味を持つとの考えがある一方で、巨額にのぼる支援について慎重な意見もある。

ゼレンスキー氏は民主、共和両党の指導部らと会談。上院民主党のシューマー院内総務は会談後、「支援がなければ、我々は戦争に負ける」とのゼレンスキー氏の言葉を紹介し、米国の支援の重要性を強調した。

上院共和党のマコネル院内総務も「米国の支援は慈善事業ではなく、米国の直接的な利益への投資だ」と指摘した上で、「ロシアの軍事力を低下させることは、戦略的に敵対する中国を抑止するのに役立つ」などと語った。

ただ、ウクライナへの巨額の支援については共和党員を中心に否定的な見方を示している議員もいる。同党のマッカーシー下院議長はゼレンスキー氏との会談後、「生産的な会談だった」としながらも、「国内への支出が優先だ」などと述べ、ウクライナへの新たな支援パッケージの審議を進めることについては否定的な考えを示した。

バイデン政権は先月、ウクライナ支援にあてる240億ドル(約3兆5400億円)を含む追加予算を議会に要求した。「追加の支援はウクライナの戦いに多大な影響を与える」として理解を求めているが、共和党が多数派を握る下院では承認が得られるかは不透明な状況となっている。

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