脳にインプラント埋め込む臨床試験、マスク氏のニューラリンクが被験者の募集開始

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イーロン・マスク氏が設立したニューラリンクが人体臨床試験の被験者を募集/Viva technology/SIPA/AP

イーロン・マスク氏が設立したニューラリンクが人体臨床試験の被験者を募集/Viva technology/SIPA/AP

ニューヨーク(CNN) 米起業家イーロン・マスク氏が設立したバイオテクノロジーの新興企業ニューラリンクは19日、初の人体臨床試験に参加する被験者の募集を開始した。

同社のブログによると、ニューラリンクは独立審査委員会の承認を受け、まひの症状がある患者の脳にインプラントを埋め込む臨床試験を開始する。これはインプラントの安全性と機能性を評価するPRIME研究の一環となる。

被験者は手術を受けて脳内の動作の意思をつかさどる部分にチップを挿入される。ロボットによってインストールされたチップは脳の信号を記録してアプリに送信する。最初の目標は「思考のみを使ってコンピューターのカーソルやキーボードを操作する能力を獲得してもらう」ことにあるとしている。

被験者に応募できるのは、頸髄(けいずい)損傷または筋萎縮性側索硬化症(ALS)で手足のまひがある患者。試験期間は6年で、1年半は自宅で過ごしながらクリニックを受診し、その後5年間は受診して経過観察を続ける。申し込みはニューラリンクのウェブサイトで受け付ける。

マスク氏は、インプラントを使って人の脳をコンピューターに接続するというニューラリンクの目標に5年前から取り組んでいるが、これまで同社が行ったのは動物実験のみだった。2022年には、サルにゲームをさせることを目指すプロジェクトで実験に使ったサルが死んだことをめぐり、批判の的になった。

ニューラリンクは今年5月、人の臨床試験が米食品医薬品局(FDA)に承認されたと発表。FDAも承認したことを確認した。

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