クラスター弾のウクライナ供与、住民に脅威の不発率低いと米軍

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ロシアの多連装ロケットシステム(MLRS)から拡散されたクラスター弾=10月21日、ウクライナ・ハルキウ/Clodagh Kilcoyne/Reuters

ロシアの多連装ロケットシステム(MLRS)から拡散されたクラスター弾=10月21日、ウクライナ・ハルキウ/Clodagh Kilcoyne/Reuters

(CNN) 米国防総省当局者は13日までに、バイデン米政権がウクライナへの供与を決めたクラスター弾の性能を見極める試験の手法などを明らかにした。

CNNの取材に応じたもので、民間人への被害も懸念される不発率を2.35%あるいはそれ以下とすることが主要な目標になっているとした。

不発率の問題は、地雷と同様、民間人に長期的な脅威を及ぼすとしてクラスター弾の使用を国際的に禁止する動きにもつながっている。禁止している諸国は米国の同盟国やウクライナの支援国含め100カ国以上となっている。

米国防総省当局者はCNNに、クラスター弾の試験発射は模擬あるいは仮想上の装置を通してではなく実射方式で実行していると指摘。最も直近の試験発射は2020年、米アリゾナ州のユマ試験場で兵器運用・管理などに携わる米陸軍司令部が実施したという。

この試験発射では爆発しなかった子爆弾の数の評価や記録が取られ、得られた不発率などに関するデータは開発報告の中に盛り込まれたとした。

同当局者によると、ウクライナへ差し向ける予定のクラスター弾は「M864」「M483A1」の両型とし、最も最近では20年と17年にそれぞれ試験を終えていたという。

保管しているクラスター弾は計11群として区分しているが、試験発射には各群からの計40発を使ったとした。試験に使ったのは同司令部要員が無作為に選んだものだった。

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