米陪審、トランプ氏による性的虐待と名誉毀損を認定 6.8億円賠償命令

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E・ジーン・キャロルさん(右)がトランプ氏に対し、性的暴行や名誉毀損で損害賠償請求訴訟を起こしていた/Getty Images

E・ジーン・キャロルさん(右)がトランプ氏に対し、性的暴行や名誉毀損で損害賠償請求訴訟を起こしていた/Getty Images

(CNN) トランプ前米大統領から性的暴行を受け、名誉を毀損(きそん)されたとして元雑誌コラムニスト、E・ジーン・キャロルさんが賠償金を求めた民事訴訟で、ニューヨーク連邦地裁の陪審は9日、トランプ氏の性的虐待を認定し、500万ドル(約6億8000万円)支払うよう命じる評決を下した。

賠償金の内訳は暴行に対して200万ドル、名誉毀損で300万ドル。

キャロルさんはトランプ氏の行為がレイプ、性的虐待、同意なしの接触だったため性犯罪に該当すると主張して同氏を訴えた。陪審はレイプであることは認めなかったが、性的虐待と認定した。

昨年5月に成立したニューヨーク州の成人サバイバー法では、民事訴訟の時効を過ぎていてもその行為が法に照らして性犯罪であることを証明できれば、被害者が損害賠償を求めて加害者を相手取って訴えを起こすことができる。

評決の後、キャロルさんは笑みを浮かべ、弁護士らと手をつないで裁判所を後にした。キャロルさんには報道陣から質問が集中したが、コメントは一切なかった。

キャロルさんの弁護士のロバータ・カプラン氏が「我々は大変嬉しく思っている」と述べるにとどまった。

一方、トランプ氏はSNSへの投稿で、評決は「完全な恥辱」であり「史上最大の魔女狩りの継続」だと反論した。また、キャロルさんが誰だか知らないとこれまでの主張を繰り返した。

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