中国の偵察気球撃墜、「かなりの量」の残骸を回収 米国防当局者
(CNN) 米サウスカロライナ州沖の水深約15メートルの海底から中国の偵察気球の残骸の「かなりの量」が回収されたことがわかった。国防当局者が明らかにした。
クレーンを搭載した引き揚げ用の船舶が10日に海域に到着し、海底からの残骸の引き揚げを開始した。回収された残骸の中には気球の下にあった積載物や電子機器の一部が含まれる。
積載物の重量は約900キログラムで、バス3台分の大きさ。慎重に扱うべき部品は連邦捜査局(FBI)に送られ、さらに調査が行われる。
オースティン国防長官は13日、乗組員が中国の偵察気球からかなりの量の残骸を回収したと明らかにした。
ホワイトハウスは、今後の引き揚げのスケジュールについて言及しなかった。特に天候が変わりやすいため、海軍のダイバーが海に入るための能力が制限されるからだという。
国家安全保障会議のカービー戦略広報担当調整官は、海や天気の状態、ダイバーの安全をどこまで確保する必要があるのかを考慮すると、残骸の回収は長い時間がかかる可能性もあるとの見方を示した。