ロシア、戦略戦術や作戦遂行の目的ほぼ全てで失敗 米軍首脳
(CNN) 米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は19日までに、ウクライナ戦争に関連し、ロシアは「ありとあらゆる」目標の達成に失敗しているとの戦況判断を示した。
戦略面、戦術面や作戦遂行の面で敗北を喫したと主張。「試みようとしたことに失敗した」と断じた。
ウクライナへの軍事支援を協議する関係諸国との国際会合後、オースティン米国防長官と共に臨んだ記者会見で述べた。
「ロシアは不法な侵略に伴って据えていた戦略的な(構造の)新たな組み立ての全てに失敗した。一つも達成されていない」と結論づけた。
ミリー議長は、侵攻開始時でのウクライナ全土の制圧、その後のウクライナ東部ドンバス地方の支配固めを重視する戦略への転換、中南部ザポリージャ州や南部ヘルソン州の占領を狙う作戦で失敗したと指摘。
ウクライナ軍は長さ約900キロ前後に達する全ての最前線で戦果を獲得し続けたが、ロシア軍はこの間、ありとあらゆる失敗を重ねたとも分析した。