ネズミ禍と戦うニューヨーク市、住民のごみ出し時間を変更

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
マンハッタンの道路を進むごみ収集車/Erik McGregor/LightRocket/Getty Images

マンハッタンの道路を進むごみ収集車/Erik McGregor/LightRocket/Getty Images

(CNN) 米ニューヨーク市が「一晩中食べ放題のネズミ用ビュッフェ」と化した状態への対策として、市当局は住民や企業がごみを出せる時間を変更する措置を打ち出した。ごみが歩道上に出されてから収集されるまでの時間短縮を目指す。

ニューヨーク市衛生局のジェシカ・ティッシュ局長はエリック・アダムス市長と共に記者会見し、「ネズミが絶対に嫌がる」措置として、歩道にごみを出せる時間を現在の午後4時から午後8時に変更すると発表した。密封容器にごみ袋を入れれば午後6時までに出すことができる。ごみはこれまで通り、午前0時までに出す必要がある。

衛生局長は「この都市を支配するのはネズミではない」「私たちだ」と強調している。

ニューヨーク市は歩道上に積み上げられたごみとネズミの目撃に関する苦情が増え、対応を迫られていた。

コロナ禍で飲食店の休業や営業時間短縮が相次いだことに伴い、都市部では飲食店以外のごみを求めて家庭ごみをあさるネズミの活動が活発になった。

衛生局長は、深夜の回収を増やすなどの措置を通じ、ごみが歩道上に置かれている時間を約14時間から4時間に短縮することを目指すとしている。

「これで路上のごみが回収されるまでの時間が短縮され、通りがきれいに保たれる時間が長くなって、ネズミが自分たちの、いわゆるオープンレストランを営むのが難しくなる」とアダムス市長は語る。

害獣駆除業者のオーキンは17日、米主要都市で9月1日~8月31日の1年間に行った新規のネズミ駆除件数に基づく毎年恒例のランキングを発表した。

ランキングはシカゴが8年連続でトップ、次いでニューヨーク、ロサンゼルスの順だった。

「米国」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]