元恋人殺害の罪で終身刑、男性受刑者の有罪判決無効に 米ボルティモア

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有罪無効の判断を言い渡されるサイード受刑者らを描いた法廷画/Bill Hennessy

有罪無効の判断を言い渡されるサイード受刑者らを描いた法廷画/Bill Hennessy

検察側はDNA鑑定の結果を待ちながら、30日以内に再審を行うかどうか判断する。

その間、サイード受刑者は行動監視のための足首モニターを装着される。

弁護人のエリカ・スーター氏は声明を発表し、「アドナンの裁判は根底からあまりにも不当だった。別の人物が殺人者だったことを示す証拠が本人から隠された」と訴えた。

この事件は、ポッドキャスト番組の「シリアル」が取り上げて有罪判決に対する疑問を浮上させたことをきっかけに注目を浴び、HBOのドキュメンタリー番組も制作された。

検察側は先週、1年近くに及んだ捜査を経て、サイード受刑者の有罪判決の取り消しを求める申し立てを行った。モスビー検事はこの時点で「サイード氏が無罪だと判断したわけではない」としながらも、「有罪判決の完全性に対する確信がない」と述べ、サイード受刑者に再審を受けさせるべきだとの判断を示していた。

検察によると、この事件について再捜査した結果、サイードさんとは別の2人の関与をうかがわせる証拠が浮上した。このうちの1人は、自分たちがリーさんを「消す」「彼女を殺す」と発言していたとされる。サイードさんの弁護側は、今年になるまでこの情報の存在を知らなかったと話している。

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