米海軍、中ロ極超音速ミサイルに対抗するレーザーなど開発中

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バレンツ海で5月に行われたロシア軍による極超音速ミサイル「ツィルコン」の発射実験/Russian Defense Ministry/Handout/Reuters

バレンツ海で5月に行われたロシア軍による極超音速ミサイル「ツィルコン」の発射実験/Russian Defense Ministry/Handout/Reuters

(CNN) 米海軍のギルデイ作戦部長は25日、ロシアと中国の極超音速兵器技術の進展を「重大な懸念」と呼び、海軍は極超音速ミサイルに対する防衛手段となりうる指向性エネルギーシステムを開発中だと明らかにした。

ギルデイ氏によると、海軍では現在、高エネルギーレーザーや高出力マイクロ波を使って脅威を破壊するシステムの開発が最優先事項となっている。

ギルデイ氏は米シンクタンク「ヘリテージ財団」の会合で、「我々は防衛の観点からこうした脅威を重視している」と発言。「看過しているわけではない」と述べた。

音速の5倍以上のスピードで飛行する極超音速ミサイルは、米国の防衛システムに特異な課題を突きつけている。従来のミサイルよりも高速だが、弾道ミサイルのような予測可能な軌道は取らないため、探知や迎撃の難度は格段に上がる。

ロシアはウクライナで極超音速ミサイル「キンジャル」を使用。中国は昨年、極超音速滑空体の試験を実施した。指向性エネルギーシステムはレーザーやマイクロ波放出装置を使ってシステムの破壊や電子機器の妨害を試みるもので、極超音速兵器に対する防衛手段になりうる可能性を秘めている。

米海軍は今月、USSプレブルにロッキード・マーチン社のレーザーシステム「ヘリオス(HELIOS)」を搭載した。

2014年には、ペルシャ湾に展開したUSSポンスでレーザー兵器システムの試験や配備に成功。このシステムは無人機や小型機、小型艇との交戦が可能だった。昨年には、USSポートランドでより高度なレーザーシステムの試験も行っている。

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