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ロシア、「囚人交換」に元情報員の追加要求 ドイツで殺人罪の人物 CNN EXCLUSIVE

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米国人2人との「囚人交換」で、ロシア側が元情報員の解放を追加要求してきたという/ AP

米国人2人との「囚人交換」で、ロシア側が元情報員の解放を追加要求してきたという/ AP

(CNN) 米国が国内で服役中のロシア人武器商人とロシアで拘束中の米国人2人の「囚人交換」を提案している件で、ロシア政府当局者がドイツで殺人罪の有罪判決を受けた元ロシア情報機関員についても交換対象に含めるよう要求したことが分かった。協議の内容に詳しい複数の情報筋が明らかにした。

情報筋によると、ロシアは今月、ロシア連邦保安局(FSB)が使う非公式ルートを通じ米国にワジム・クラシコフ被告の解放を要求した。

クラシコフ被告は昨年12月、2019年にベルリンの公園でチェチェン紛争の元戦闘員を殺害したとして有罪となり、終身刑を言い渡された。

情報筋によると、この提案にはいくつかの理由で問題がある。クラシコフ被告がドイツで勾留中であること、また要求がFSBの非公式ルートを通じて伝えられたことから、米国は自らの提案に対する正当な対案とはみなしていないという。

ただ、ドイツ政府高官によると、米国はドイツにクラシコフ被告を交換に含める用意があるかひそかに問い合わせたとされ、米国人2人の帰国にかけるバイデン政権の決意の大きさを物語っている。

こうした会話はドイツ政府の最上層部に上申されておらず、クラシコフ被告を交換に含めることが真剣に検討されているわけではないという。ただ、これまで報道されていなかった一連の協議から、ロシア当局が米国の提案に一定の関心を示していることは明らかになった。

ロシアの要求は正式なルートを通じたものではないが、FSBは広範な権限を持ち、ロシア治安機構の中核を占める。ロシアのプーチン大統領はFSBの強力な前身組織である国家保安委員会(KGB)に勤務していたことで知られる。

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