クリントン陣営の弁護士、FBIへの虚偽供述問われた裁判で無罪

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FBIへの虚偽供述を問われたサスマン氏に無罪評決が言い渡された/Manuel Balce Ceneta/AP

FBIへの虚偽供述を問われたサスマン氏に無罪評決が言い渡された/Manuel Balce Ceneta/AP

ダーラム氏の捜査に打撃

これまでダーラム氏の捜査で有罪となったのは1件のみ。元トランプ陣営顧問の盗聴の令状に関わったFBIの若手弁護士が司法取引に応じている。また英国の元スパイ、クリストファー・スティール氏がまとめた文書に関連して、ロシア人の国外居住者1人が訴追されており、10月に裁判が開かれる予定。

サスマン氏の裁判はダーラム氏にとって初の大きな法廷での争いとなった。今回の無罪評決で、政治色の強い捜査を進めているとダーラム氏を批判する人々が勢いづく可能性がある。

クリントン氏の広報担当はCNNに宛てた声明で「今日の無罪評決は、存在しないスキャンダルを作り出そうとした3年間の茶番劇の完全な崩壊を示すものだ。トランプ政権の司法長官が任命した捜査官は右派の陰謀論を推し進めようとしたが、司法制度はうそにだまされなかった」と述べた。

ダーラム氏のチームは裁判を通じて、クリントン陣営の汚い戦術と呼ぶものに焦点を当て、多額の資金を使って対立陣営を調査していたことが明るみに出た。トランプ氏はこれを政治的な武器に利用し、ダーラム氏がクリントン氏支持者やディープステート(影の政府)のエージェントに対するウォーターゲート級の訴追を行うと右派内の興奮を高めた。トランプ氏はさらに、サスマン氏や他の民主党関係者の行為は「死刑に処しうる」と示唆する発言までしていた。

ダーラム氏による「捜査官の捜査」は継続中。ロシアによる選挙介入疑惑を調べたマラー元特別検察官の捜査よりも長期に及んでいる。

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