バイデン氏、ロシアに到達可能なロケットはウクライナに供与せず

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ホワイトハウス南庭で記者団に話すバイデン米大統領=30日/Tasos Katopodis/Getty Images

ホワイトハウス南庭で記者団に話すバイデン米大統領=30日/Tasos Katopodis/Getty Images

(CNN) バイデン米大統領は30日、ロシア領に到達可能なロケットをウクライナに供与する予定はないと述べた。

バイデン氏はウクライナに長距離ロケットを送る予定があるかとホワイトハウスで問われ、「ロシア国内に撃ち込むことができるものは何も送らない」と述べた。

CNNは先週、バイデン政権はウクライナ当局が最も望む先進的な長距離ロケットシステムを送ることにより、ウクライナに提供する武器の種類を強化する準備を進めていると報じた。さらに、米政権はウクライナに対するより大きな軍事・安全保障支援の一環でこうしたシステムを供与する方針に傾いており、早ければ来週にも支援発表の可能性があるとも伝えた。

複数の当局者によると、米国家安全保障会議内ではウクライナがこうした新兵器をロシア国内への攻撃に使う可能性があるとの懸念が持ち上がり、政権はこうしたシステムを供与すべきか決められずにいた。

ロシアは27日、米国がウクライナにこうしたシステムを供給すれば、米国は「越えてはならない一線を越える」ことになると警告した。

バイデン政権がウクライへの供与を準備しているロケットシステムは射程の異なる様々な種類の弾薬を発射することができる。

一部の長距離兵器は300マイル(約480キロ)以上の射程を持つが、射程わずか数十キロのロケットを発射することも可能だ。後者は長距離兵器とはみなされないものの、米国が既にウクライナに送った榴弾(りゅうだん)砲よりも長い射程を持つ。

バイデン氏の30日の発言は、最も射程の長いロケットを除いた先進的な長距離ロケットシステムをウクライナに送る可能性を残している。

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