米国連大使がロシア非難、「平和維持部隊」派遣は「ナンセンス」 安保理

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米国のトーマスグリーンフィールド国連大使/Timothy A. Clary/AFP/Getty Images

米国のトーマスグリーンフィールド国連大使/Timothy A. Clary/AFP/Getty Images

(CNN) 国連安全保障理事会はロシアがウクライナ東部の親ロシア派支配地域の独立を承認した動きを受け、21日夜に緊急会合を開いた。米国のトーマスグリーンフィールド国連大使はこの会合で、ロシアの動きを厳しく非難した。

トーマスグリーンフィールド氏は会合で、親ロ派地域へ「平和維持」のために軍部隊の派遣を指示したというプーチン・ロシア大統領の主張を「ナンセンス」と一蹴(いっしゅう)。部隊の正体は分かっていると述べた。

また、プーチン氏の行動によって世界は選択を迫られていると指摘し、「私たちは目をそらさず、この瞬間と向き合わなければならない。歴史の教訓によれば、このような敵対行為を容認した場合、犠牲ははるかに大きくなる」と訴えた。

バイデン米政権はロシアの動きを受けて、親ロ派地域に対する経済制裁を発表した。トーマスグリーンフィールド氏は、米国がロシアの「明らかな国際法違反」に対し、22日にさらなる措置を取ると予告。「ウクライナへの攻撃は国連の全加盟国の主権と国連憲章に対する攻撃であり、迅速かつ厳格な結果を招くことを明確にする必要がある」と語った。

英国のウッドワード国連大使も、同国が新たな対ロシア制裁を発表する予定だと述べた。

トーマスグリーンフィールド氏はさらに、ウクライナが欧米に核兵器の供与を求めているというプーチン氏の主張は事実に反するとして、欧米に供与の意思はなく、ウクライナ側もそれを求めてはいないと強調した。

同氏は、プーチン氏が100年前のロシア帝国時代への回帰を望んでいると指摘したうえで、「国連加盟国の大多数と安保理は後戻りでなく、前進を続ける決意だ」と語った。

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