米大型歳出法案、与党有力議員が反対表明 上院通過は困難に

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与党民主党のマンチン上院議員。バイデン政権が進める大型歳出法案に対して反対する考えを明らかにした/Chip Somodevilla/Getty Images

与党民主党のマンチン上院議員。バイデン政権が進める大型歳出法案に対して反対する考えを明らかにした/Chip Somodevilla/Getty Images

(CNN) バイデン米政権が政策の柱とする大型歳出法案に対し、与党民主党の重鎮、マンチン上院議員が19日に反対を表明し、法案の上院通過は難しくなった。

マンチン氏はこれまでも法案が政府債務の膨張やインフレ過熱を招くなどと懸念を示してきたが、19日午前に出演した米FOXニュースの番組で「賛成票は投じられない」と明言した。

法案には子育て支援や医療費補助の拡大、気候変動対策などが盛り込まれている。すでに下院を通過し、上院での採決に焦点が移っていた。

上院の採決では民主党単独での可決を可能にする「財政調整措置」が適用されるが、与野党の議席が50対50に割れているため、可決には民主党全員の賛成票が必要だった。

マンチン氏はインタビューの後、「これまで言ってきたように、地元へ帰って説明できない法案に賛成することはできない」との声明を出した。

事情に詳しい関係者によると、バイデン大統領は最近、マンチン氏を説得できる自信がなくなったと側近らに漏らしていた。だがホワイトハウスには19日に突然、同氏から反対の立場を固めたとの連絡があり、衝撃が走ったという。

ホワイトハウスはマンチン氏を非難する異例の声明を発表した。サキ大統領報道官は声明の中で、同氏がバイデン氏との話し合いを突然打ち切るのは「約束違反」だと主張。当初の約束を守るよう、再考を求めていくと表明した。

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