米、援助の武器弾薬がウクライナに到着 部隊訓練にも従事

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ウクライナへ派遣された米フロリダ州の州兵ら/Florida National Guard

ウクライナへ派遣された米フロリダ州の州兵ら/Florida National Guard

(CNN) 米国務省当局者は12日までに、バイデン大統領が承認した安全保障上の援助計画に基づき小火器や弾薬を含む装備品がウクライナに到着したと報告した。

軍事援助は総額6000万ドル(約68億円)相当で、年明けには迫撃砲などの発射地点を特定するレーダー4基を含む最後の装備品がウクライナに輸送される。米国防総省のカービー報道官によると、これら援助には対戦車ミサイル「ジャベリン」など致死性の兵器も含まれた。

軍事支援はロシア軍が対ウクライナ国境周辺で進める兵力増強などを受けたウクライナの国防能力強化が目的。米はロシア軍の動きに警戒を強め、北大西洋条約機構(NATO)加盟国らと協議し、ロシアがウクライナ侵攻に踏み切った場合の対応策を練ってもいる。

バイデン大統領は今年9月1日、ウクライナのゼレンスキー大統領が米ホワイトハウスを訪れた際、兵器援助を承認していた。

米国によるウクライナへの軍事支援は今年、約4億5000万ドル規模に達した。ロシアがウクライナ・クリミア半島を強制併合して以降の援助総額は25億ドル以上に上った。

米軍はウクライナ軍の訓練任務にも従事。先月にはウクライナ支援の多国間の共同訓練計画に従い米フロリダ州の州兵を派遣した。米国防総省の声明によると、欧州の米特殊作戦軍はウクライナ特殊部隊の訓練や助言で大きな役割を果たしてもいる。ウクライナ内で活動する米特殊部隊の人数は作戦遂行上の機密事項として明かしていない。

バイデン大統領は今月7日、ロシアのプーチン大統領とオンライン会談を持ったが、ウクライナ情勢では緊迫したやりとりも交わされた。米国は侵攻が起きた場合、厳しい経済制裁を科す構えも見せている。

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