新型コロナの感染件数増加、感謝祭控え 米

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5~11歳の子ども向けのファイザー製ワクチンの接種準備をする医療関係者=5日、ミシガン州サウスフィールド/JEFF KOWALSKY/AFP/AFP via Getty Images

5~11歳の子ども向けのファイザー製ワクチンの接種準備をする医療関係者=5日、ミシガン州サウスフィールド/JEFF KOWALSKY/AFP/AFP via Getty Images

(CNN) 米国では今年の感謝祭は昨年とは大きく異なるものになりそうだが、危険が去った状態とは程遠く、新型コロナウイルスの感染件数は増加傾向にあり、数百万人の米国人が依然としてワクチンを接種していない。

米ジョンズ・ホプキンス大学によれば、1日あたりの件数は昨年の今ごろと比べると約半分となっている。しかし、現在は1日あたりの新規感染件数は約9万5000件と1週間前と比較して9%増加している。

今夏の感染急増の後に感染件数は急激に減少した。しかし、感染件数はこの数週間で再び増加し、8月の水準にまで戻っている。

新規感染の約3分の1は、ミシガンやミネソタなど中西部の州で起きており、ミシガン州の人口当たりの件数は全米の州で最も高い。しかし、この傾向は全国的で、半数以上の州で感染件数が過去1週間で10%以上増えている。

米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は、直近の感染件数の増加について、寒い季節を迎えて人々がより多くの時間を屋内で過ごすようになり、免疫も低下することから、「予期しなかったものではない」との見方を示した。

ファウチ氏は、ワクチンを接種していない人々が現在の米国での新型コロナウイルス感染の「主要な源」となっていると述べた。

CNNが米疾病対策センター(CDC)のデータを分析したところによれば、米国では人口の約60%がワクチン接種を完了しているが、接種対象者の3分の1以上に相当する約8100万人がまだ1回目のワクチン接種を行っていない。

ワクチン未接種の人々は、ワクチンを済ませた人々よりも検査で陽性になる危険性がより高く、この危険性の差は入院や死亡でみるとさらに広がる。

CDCの直近のデータによれば、ワクチン未接種の人は接種を済ませた人と比べて検査で陽性となる可能性が6倍となる。死亡の危険性は11倍高いという。

感染件数の増加に伴い、新型コロナウイルスによる入院も再び増え始めている。保健福祉省(HHS)によれば、米国で現在、新型コロナウイルスで入院している人の数は5万人以上。集中治療室(ICU)の4分の3が埋まっているが、そのうちの7人に1人以上が新型コロナウイルスの患者だという。

ジョンズ・ホプキンス大学のデータによれば、毎日1100人以上が新型コロナウイルスによって死亡している。

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