ハリケーンで停電100万戸以上、40度の猛暑でもエアコンなし 米南部

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建物に倒れた木を取り除く作業員=8月31日、米ルイジアナ州ホーマ/Scott Olson/Getty Images

建物に倒れた木を取り除く作業員=8月31日、米ルイジアナ州ホーマ/Scott Olson/Getty Images

停電情報サイトによると、停電に見舞われている住宅や事業所はルイジアナ州で100万戸以上、ミシシッピ州で4万2000戸、ジョージア州で8800戸に上る。

電力会社のエンタジーは30日、ニューオーリンズなどに電力を供給している高圧線8本がハリケーンで損傷したと説明。電力の復旧までには3週間以上かかるとの見通しを示した。8万5000戸は31日朝までに復旧したとしている。

地元議員によると、同州ジェファソン郡では所によって、少なくとも3~4週間停電が続く見通し。物資の供給は限られ、食品店は軒並み休業、ガソリンは2時間待ちの行列ができている。セントチャールズ郡はフェイスブックへの投稿で、停電が1カ月続く可能性が高いとの見通しを示した。

ルイジアナ州知事によると、州内では4病院で30日に患者らが避難した。メキシコ湾沿岸部の病院の多くはハリケーンで被災して、新型コロナウイルスへの対応にも追われる中で、患者の治療継続に苦慮している。

ミシシッピ州では豪雨で幹線道路の一部が押し流されて2人が死亡、10人が負傷した。ルイジアナ州では住宅の上に樹木が倒れて1人が死亡したほか、冠水した道路を車で通り抜けようとした男性など2人が水死した。

ルイジアナ州兵は31日午後、同州南東部でこれまでに359人とペット55匹を救助したとツイートした。

同州ラフォーシェ郡に出されていた避難命令は31日に解除された。しかし電力が復旧する見通しは立たず、夜間の外出は禁止され、きれいな水はなく、携帯電話などの通信網もほぼ全面的にダウンしている。

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