武装集団がアマゾン観光船乗っ取り、全員拉致して銀行口座から送金強要 ペルー

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イキトス付近の熱帯雨林を上空から捉えた写真=ペルー/De Agostini/Getty Images

イキトス付近の熱帯雨林を上空から捉えた写真=ペルー/De Agostini/Getty Images

(CNN) 南米ペルーのアマゾン地域で観光ボートが武装集団に乗っ取られ、乗船者14人全員が拉致されて、モバイルアプリ経由で銀行口座から全額を奪われる事件があった。被害者の一人が明らかにした。

事件についてはTikTokで23万5000のフォロワーを持つスペイン人のリサベト・デ・ラ・アルムデナさんが20日、「人生最悪の日」として伝えた。

アルムデナさんの投稿によると、両親や6歳の娘を含む14人の一行は、アマゾン観光拠点の町イキトスから、熱帯雨林を探検する日帰りボートツアーに出かけた。

「家族旅行、観光旅行のはずだったのに、拉致されてしまった」(アルムデナさん)

ピストルと機関銃を手にボートに乗り込んで来た男4人は、ジャングルの奥深くまで到達すると、乗船者全員の手荷物や船のモーターを奪ったという。

「彼らはモバイルアプリ経由で自分たちの口座に送金するよう私たちに指示した。そうしなければ自分たちは立ち去らないと脅した」(アルムデナさん)。

乗客たちは船にあった木片でボートをこいで川を下り、途中で出会った別のボートに牽引されて、安全な場所にたどり着いたという。

こうした事件が過去にもあったことは、後になって知ったとアルムデナさんは訴える。

旅行会社のキャノピー・ツアーズによると、事件があったのは今月14日。同社の管理が及ばない偶発的な出来事だったと説明し、「すぐ当局に通報した」としている。

米国務省は16日に更新したペルー渡航情報で、同国では犯罪が日常化していると指摘。「すり、車窃盗、強盗、暴行といった凶悪犯罪は、白昼でも、周りに目的者が大勢いても発生することがある。誘拐は件数は少ないものの、発生している」として注意を呼びかけた。

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