シリア駐留米軍にロケット攻撃、前日にはイラン支援の武装勢力に空爆

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米国防総省の建物/Staff/AFP/Getty Images

米国防総省の建物/Staff/AFP/Getty Images

(CNN) シリア東部にある米軍基地に28日、ロケットが着弾し、米軍が反撃したことが分かった。米主導のシリア駐留部隊の報道官が明らかにした。米国は前日、イランの支援を受ける武装勢力に対して空爆を実施していた。

事情に詳しい米国防当局者によると、ロケットはシリア東部デリゾール近郊の近接地域で活動するイランの支援を受ける武装勢力が発射した可能性が高い。ただ、発射源は確認できておらず、現時点では何発が発射されたのか不明だという。

一部のロケットは米軍部隊のすぐそばに着弾したが、初期報告によれば負傷者は出ていない。

米主導のシリア駐留部隊の報道官はツイッターで、「シリア駐留米軍は複数のロケットによる攻撃を受けた。負傷者はおらず、物的被害の評価が行われている」と説明。続くツイートでは「シリア駐留米軍は自衛のための行動を取り、ロケット発射位置に対して対砲兵砲撃を実施した」とも述べた。

米ホワイトハウスは27日、イランの支援を受けるイラク・シリア国境地帯の武装集団が使用する施設に対し、防衛的な精密爆撃を実施するよう軍に指示したと発表した。イラクではこれに先立ち、米軍施設や要員に対して新型のイラン製ドローン(無人機)による攻撃が相次いでいた。米当局者はこのドローンについて、米軍の監視や防衛網をかいくぐることが可能だとしている。

バイデン大統領はホワイトハウスで、今回の攻撃指示は越権行為だった可能性があるとの見方を示す一部の議員に言及。「私は昨夜、イラク駐留要員への最近の攻撃に関与したイランの支援を受ける武装勢力が使用する施設に対し、空爆を指示した」「私には合衆国憲法2条に基づきその権利がある」などと述べた。

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