米ボルティモアで相次ぐ地震、M2.6でも「死ぬほど怖かった」
(CNN) 米メリーランド州のボルティモアで、25~27日にかけて2回の地震が発生した。米国で地震といえば通常はカリフォルニア州ロサンゼルス周辺かアラスカ州に集中しており、ボルティモアの住民は慣れない地震に「死ぬほど怖かった」と話している。
2回とも地震の規模は小さく、WBALの報道によれば、大きな被害が発生したり負傷者が出たりしたという報告は入っていない。
米地質調査所によると、1回目は現地時間の25日午後、マグニチュード(M)2.6の地震がボルティモア市とボルティモア郡の境に位置するウッドローン近郊で発生した。
ウッドローンに住むワンダ・ビンズさんはWBALの取材に対して「死ぬほど怖かった」と振り返り、「西海岸なら予想できるけれど、まさかここで起きるなんて誰も思わない」と語った。
別の住民のキム・ディクソンさんも「少し怖かった」と打ち明け、「今まで経験したことのない家の揺れがあった」と話している。
2回目は27日早朝、M1.7の地震がウェストボルティモアで発生した。メリアムウェブスターによると、M1.5は揺れを感じる地震の中で最も小さい。
WBALによると、メリーランド州では2011年にM5.8の揺れを観測したことがあるが、震源はバージニア州だった。この時はボルティモア地域で倒木や建物のれんがの落下などによる被害が広がった。この地震によって放出されたエネルギーは25日に発生した地震の6万3000倍だった。