一部の州で感染報告の頻度減らす動き、ワクチン接種拡大の取り組み続く中

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米ニュージャージー州で今月4日に行われたワクチン接種の様子/Joe Lamberti/USA Today Network/Imagn

米ニュージャージー州で今月4日に行われたワクチン接種の様子/Joe Lamberti/USA Today Network/Imagn

(CNN) 米国の二十数州がこのほど、新型コロナウイルスの感染状況に関する日々の報告の頻度を減らす決定を下した。一方でバイデン政権や他の連邦機関は引き続き、米国内外のより多くの人々がワクチン接種を受けられるよう取り組んでいる。

米疾病対策センター(CDC)が9日に発表したデータによると、日々の新規感染者数、入院患者数、死者数を報告する頻度を減らす動きは、北東部の8州で住民の半数以上がワクチン接種を完了したのを受けたもの。

8州の内訳はコネティカット、メーン、メリーランド、マサチューセッツ、ニューハンプシャー、ニュージャージー、ロードアイランド、バーモントの各州だ。

専門家の中からは報告の頻度を減らすのは時期尚早との声も上がる。地方自治体の保健当局でつくる団体、NACCHOを率いるローリー・トレンメル・フリーマン氏は9日、CNNの取材に答え「私の理解する限り、我々は国として今なお公衆衛生上の危機の中にある」「まだ危機の度合いが低下したわけではない」と指摘した。

米ジョンズ・ホプキンス大学によれば、該当する州のうちのほとんどは感染状況の更新を週5回に減らした。アラバマ州とカンザス州は週3回に、フロリダ州はわずか週1回のみの更新となっている。

NACCHOのフリーマン氏は、国が公衆衛生上の緊急事態の終わりを宣言するまで、あるいは国民の間で集団免疫が形成されるまで新型コロナウイルスに関する毎日のデータ追跡を継続するべきだと主張する。国がワクチン接種の拡大に取り組む現状では、  接種率をウイルスの新規感染者数や入院患者数、死者数と比較することが重要になるからだ。

夏が近づく中、米国での1日の平均感染者数は約14カ月ぶりの水準にまで低下。CDCによるとワクチン接種が可能な12歳以上の国民のうち、接種を完了したのは9日午前の時点で全体のおよそ50.3%だという。

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