エスパー米国防長官、辞表準備 大統領選後の更迭見越し

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
トランプ政権との関係悪化が伝えられるエスパー国防長官が辞表を準備しているという/Greg Nash/Pool/Getty Images

トランプ政権との関係悪化が伝えられるエスパー国防長官が辞表を準備しているという/Greg Nash/Pool/Getty Images

(CNN) エスパー米国防長官が大統領選の勝敗結果にかかわらずトランプ大統領が解任を通告する事態に備え、辞任を申し出る書簡を準備していることが7日までにわかった。

高官1人などの米国防総省筋が明らかにした。長官は長い間、この辞表を用意し、大統領選の結果の判明後にトランプ氏の関心がエスパー氏の処遇問題に向かう事態を想定していたとされる。今月3日の米大統領選の投開票日以降でもこの辞表の内容に変更はないという。

国防総省の内部ではエスパー氏の辞表準備は秘密事項でなかったともされる。省内では長官の退任や後継者への引き継ぎなどに必要な予備的な事務上の手続きが水面下で続いているという。

長官は出来る限り長く職務にとどまりたいとの希望を持っていたが、トランプ氏との関係が大きくこじれ、在職は不可能と悟ったとされる。

長官に近い政府当局者によると、エスパー氏は大統領選で仮に民主党のバイデン前副大統領が勝利したとしても、トランプ氏がツイッター上でいつでもエスパー氏の更迭を宣言しかねない事態を強く認識しているという。

エスパー氏とホワイトハウスとの関係悪化は過去数カ月間続き、今年6月に起きた白人警官による黒人男性暴行死事件で広がった抗議デモへの対応策での対立でさらに深まっていた。トランプ氏はデモ対策として米軍投入を唱えたが、エスパー氏は反対していた。

多数の政権当局者によると、トランプ氏とオブライエン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)はエスパー氏がトランプ氏やその政策を強く擁護しないことにいらだっているという。

「米国」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]