両陣営とも汗握る展開、激戦州の行方に注目 米大統領選

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ケンタッキー州ルイビルの投票所。選挙結果が出るまでもう少し時間がかかりそうだ/Jon Cherry/Getty Images

ケンタッキー州ルイビルの投票所。選挙結果が出るまでもう少し時間がかかりそうだ/Jon Cherry/Getty Images

(CNN) 3日投票の米大統領選は米東部時間の4日早朝(日本時間同日夜)になっても接戦のまま、各州で開票作業が続いている。アリゾナやペンシルベニア、ウィスコンシン、ミシガンなど勝敗のカギを握るとみられる激戦州の動向に注目が集まっている。

4日早朝までのCNNの予測によると、獲得した選挙人の数は民主党候補バイデン氏の224人に対し、共和党のトランプ大統領が213人。大統領選の勝利には270人の選挙人を獲得する必要がある。

バイデン氏は前回大統領選でトランプ氏が制した大票田のフロリダ、オハイオ両州を接戦に持ち込んでいたが、いずれもトランプ氏が勝利を確実にした。

日本時間4日午後8時半現在のCNNの選挙人獲得予想。青色はバイデン氏、赤色はトランプ氏が勝利を確実にした州や地区/CNN
日本時間4日午後8時半現在のCNNの選挙人獲得予想。青色はバイデン氏、赤色はトランプ氏が勝利を確実にした州や地区/CNN

フロリダ州で最も人口が多いマイアミデード郡では、トランプ陣営が黒人や中南米系の票を取り込もうと重点的に働き掛けていた。社会主義への拒否反応が強いキューバやベネズエラ出身の層に対し、「民主党は社会主義者だ」と訴える作戦が功を奏したとみられる。

伝統的な共和党地盤のアリゾナ州でもバイデン氏が健闘し、4年前のトランプ氏勝利を覆す最初の州にできるかどうかが注目されている。同州は中南米系の移民や中西部から流入する退職者らの影響で、民主党に有利な人口構成に変化してきた。開票率75%の時点でバイデン氏が8ポイントリードしているが、勝敗は確定していない。

さらにバイデン氏がミシガン、ウィスコンシン、ペンシルベニアの3州を取り戻せるかどうかが結果を大きく左右する。3州とも民主党地盤とされながら、4年前はトランプ氏が小差で制し、勝利の原動力となった。

これらの州では、民主党票が多数を占めるとみられる郵便投票の集計に時間がかかっている。

ペンシルベニア州は規定により、郵便投票の集計を投票日の3日まで開始できなかった影響などで、結果発表が大幅に遅れると予想される。

ミシガン州の選挙管理当局も当初、開票に数日かかるとの見通しを示していたが、ベンソン州務長官は3日夜、「今後24時間のうちに最終結果が出る可能性もある」と修正した。

ウィスコンシン州では、最大都市ミルウォーキーの期日前投票の集計が4日早朝までに完了する予定。

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