警官に撃たれた黒人男性、歩行は困難か 抗議デモ続く

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記者会見を行うジェイコブ・ブレークさんの父/CNN

記者会見を行うジェイコブ・ブレークさんの父/CNN

(CNN) 米ウィスコンシン州で警官に撃たれて重傷を負った黒人男性は脊髄(せきずい)などに損傷があり、「奇跡」が起きない限り再び歩くことは難しいとみられている。家族の弁護士が記者会見で語った。

ジェイコブ・ブレークさん(29)は23日、同州ケノーシャ市内の住宅地で警官に至近距離から繰り返し撃たれて重傷を負い、25日午後に手術を受けた。

別の弁護士によると、銃弾はブレークさんの片腕に命中したほか、腎臓や肝臓を損傷し、脊髄を貫通した。ブレークさんは胃にも穴が開き、結腸と小腸の摘出を余儀なくされたという。同弁護士は、家族が警察を相手取って訴訟を起こす構えだと述べた。

ブレークさんの父は銃撃を「不合理な殺人未遂」と非難。「息子は7回も撃たれた。まるでどうでもいい存在であるかのように」「だが息子は人間だ。大事な存在だ」と訴えた。

ケノーシャでは銃撃に抗議するデモが続いている。郡当局は23、24日夜間に続き、25日夜から26日朝までの外出禁止令を出した。

24日夜には禁止令を無視したデモ隊が車や建物に火をつけ、警官隊が閃光(せんこう)弾や催涙ガス、ゴム弾で応戦した。

エバース知事は現地の市民生活に不可欠なインフラを守るためとして、州兵の出動を指示した。

ケノーシャから車で2時間ほどの州都マディソンでも抗議デモが起き、一部の参加者が放火や略奪、投石などを始めた。警察はけん銃で武装した1人を含む6人を逮捕したと発表した。

デモはニューヨーク市や首都ワシントンにも飛び火し、ミネソタ州ミネアポリスでは少なくとも5人が逮捕された。

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