ボルトン前大統領補佐官、召喚されれば「証言する」 弾劾裁判

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ジョン・ボルトン前米大統領補佐官。召喚状が出されれば証言する用意があるとの考えを明らかにした/Alex Wong/Getty Images

ジョン・ボルトン前米大統領補佐官。召喚状が出されれば証言する用意があるとの考えを明らかにした/Alex Wong/Getty Images

(CNN) ボルトン前米大統領補佐官(国家安全保障担当)は6日、声明を発表し、上院でのトランプ大統領の弾劾(だんがい)裁判に召喚されれば証言する用意があると明らかにした。

声明の中でボルトン氏は、「市民としての義務と、国家安全保障担当の大統領補佐官だった者としての義務の両方を」果たしたいとする考えを示唆。「対立が深刻化する諸問題の解決に向け、全力を尽くす必要がある。慎重に熟慮と検討を重ねたうえで臨まなくてはならない」と述べ、上院が証言を求める召喚状を出すのなら自ら証言する用意があると語った。

弾劾裁判への召喚が実現すれば、ボルトン氏は重要な証人となる可能性がある。同氏はその立場上、ウクライナ疑惑をめぐる多くの事柄に関する情報を直接入手することができたからだ。トランプ氏とウクライナとの交渉に関するこれらの事柄は、下院での同氏の弾劾訴追につながった。

上院での弾劾裁判に向け、野党・民主党はボルトン氏を含む4人の証人の召喚と、複数の重要文書を証拠として提出することを求めている。同党のシューマー上院院内総務は声明で、共和党の上院議員らがこれらの要求を拒否するなら、それは不正の隠ぺいに加担する行為に他ならないとの認識を示した。

ただ共和党のマコネル上院院内総務は民主党の要求に応じない意向を示しており、事情に詳しい共和党の情報筋によればボルトン氏の声明発表後もその戦略が変わる公算は小さいという。

上院がボルトン氏を召喚するには、議員51人の賛成票が必要となる。この条件を満たすには民主党議員47人に加えて少なくとも4人の共和党議員の支持を取り付けなくてはならない。

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