ロシア疑惑報告書の全文提出要求、米下院委員長に召喚状権限

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ロシア疑惑報告書の提出、米下院委員長に召喚状権限

(CNN) 米下院司法委員会は3日、ロシア疑惑をめぐるマラー特別検察官の捜査報告書について、全文提出を求める召喚状の発行を委員長に認める案を可決した。報告書に編集を施さないようバー司法長官に警告した形で、議会とトランプ政権の対決は必至となった。

今回の採決に先立ち、下院民主党はバー氏に2日までに報告書を全文提出するよう求めていた。採決結果を受け、ナドラー下院司法委員長(民主党)は報告書全文のほか、報告書の基になった証拠の提出も求める権限を手にした。

ナドラー氏は直ちに召喚状を出す考えはないとしているが、マラー氏の捜査をめぐる下院民主党とトランプ氏の攻防は激しさを増している。トランプ氏は当初こそ報告書の公表に積極的な姿勢を示していたものの、最近はトーンダウンした。

ナドラー氏は記者団に「短期間だが司法長官と協力する。司法長官が報告書の全文や基になった資料を開示することを望んでいる。裁判所には資料入手の許可を求めていく」と表明。ただ、これがうまくいかなかった場合、速やかに召喚状を出す方針だと述べた。

バー司法長官は、編集済みの報告書の公表に向けてマラー氏と調整している段階で、4月中旬ごろの公開を予定していると発言している。しかし民主党側は、編集済みの報告書は受け入れられないという立場だ。

ナドラー氏は、議会への提出内容に関してバー氏と交渉するつもりはないと強調。一部の資料については公表にあたり編集を施す必要があると認めつつ、議会には全文を閲覧し、非公表とする部分を判断する権限があると主張した。

一方、司法委員会の共和党トップ、ダグ・コリンズ議員は、ナドラー氏がメディアの注目を集める目的で採決を行った「政治的な茶番だ」と批判した。また、バー氏が法令違反の情報開示を求められているとして、それに応じないバー氏の対応を評価した。

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