米上院、政府再開に向けた与野党の各案を否決

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予算案の可決には、上院の定数100のうち60票の賛成が必要とされる/Senate TV

予算案の可決には、上院の定数100のうち60票の賛成が必要とされる/Senate TV

(CNN) 米上院は24日、政府機関一部閉鎖の解除に向けた与党・共和党と野党・民主党の予算案をいずれも否決した。

予算案の可決には、上院の定数100のうち60票の賛成が必要とされる。

共和党案は、トランプ大統領が先週提案した通り、メキシコ国境の壁建設費57億ドル(約6200億円)の計上と引き換えに不法移民の救済措置を延長する内容。賛成50、反対47で否決された。

民主党は壁建設費を盛り込まない短期間のつなぎ予算案を提示したが、これも賛成52、反対44で可決ラインに届かなかった。

採決では共和党から6人が民主党案に賛成票を投じ、民主党議員が共和党案に賛成するなど、双方に造反者が出た。

採決の結果を受け、超党派で政府再開に向けた「第3の道」を探る動きもみられる。

ホワイトハウスは民主党側との交渉に意欲を示しているとされ、民主党のシューマー上院院内総務やペロシ下院議長にトランプ氏との会談を求める可能性がある。ただし側近らによれば、ペロシ氏らがこれに応じるかどうかは不透明だという。

年明けから民主党が主導権を握った下院では、政府再開を可能にする法案が何度も可決されている。しかしいずれも壁建設費が盛り込まれていないため、トランプ氏が拒否権発動を示唆。これを受けて、共和党主導の上院では棚上げされてきた。

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