故マケイン氏の追悼式、バイデン前副大統領も弔辞 上院の分断嘆く

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

故マケイン氏の追悼式、バイデン氏も弔辞

ワシントン(CNN) 米アリゾナ州で30日、先日死去したマケイン上院議員の追悼式典が行われた。弔辞ではバイデン前副大統領がマケイン氏の超党派的な姿勢をたたえるとともに、上院の分断を嘆いた。ひつぎはこの後、航空機に乗せられて首都ワシントンに向かった。

地元アリゾナ州での式典には、民主、共和両党から20人を超す上院議員が駆けつけた。一連の式典は州議会議事堂で始まり、マケイン氏が生前訪れていたパプテスト教会を経て、州都フェニックスの空港で幕を閉じた。空港では数百人のアリゾナ州兵が最後の敬礼とともにひつぎを見送った。

教会での式典には、家族や友人、元側近や一般の住民1000人が参列。バイデン氏のほか、マケイン氏の元主席補佐官で後継者とも目されるグラント・ウッズ氏、NFLのアリゾナ・カージナルスに所属するラリー・フィッツジェラルド氏など、あらゆる政治的信条を持つ人々が弔辞を読み上げた。

バイデン氏は冒頭、「ジョー・バイデンです。民主党員であり、ジョン・マケイン氏を愛しています」と述べ、式典の雰囲気を総括した。

ウッズ氏は他の大勢の側近らとともにマケイン氏と過ごした日々を振り返り、「少し怖く波乱の日々だったが、楽しいこともたくさんあった。私の人生で最大の栄誉」と語った。

フィッツジェラルド氏はマケイン氏との間に芽生えた意外な友情に言及。「私は黒人で彼は白人だった。私は若かったが、彼は若くなかった」などと対照的な点を列挙したうえで、「全く違う背景を持っていた私たちだったが、有意義な友情を築いた」と述べた。

最も個人的な思いの詰まった弔辞を送ったのはやはり、長年の友人であるバイデン氏だった。バイデン氏の息子、ボー・バイデン氏もマケイン氏と同様、脳腫瘍(しゅよう)で死去している。

バイデン氏はマケイン氏の最後の日々について、上院に再び秩序をもたらそうとしていたと回想。マケイン氏が「通常の秩序」を回復するために戦っていたと述べ、上院の分断を嘆いた。

「バイデン大統領」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]