不法移民の親子引き離し、米連邦地裁が中止と再会を命令

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不法移民の親子を引き離す措置に対して連邦地裁が初めて包括的な差し止め命令を出した

不法移民の親子を引き離す措置に対して連邦地裁が初めて包括的な差し止め命令を出した

(CNN) トランプ米政権の方針により、メキシコ国境から不法入国を試みた大人が全員訴追され、親子が引き離されている問題で、カリフォルニア州のサンディエゴ連邦地裁は26日深夜、連邦当局に対し、引き離しを中止して全ての親子を再会させるよう命令を出した。

この問題で包括的な差し止め命令が出たのは初めて。連邦地裁は当局に対し、未成年の子どもを連れて入国を試みた親が不適格と判断されたり再会を拒否したりしない限り、子どもから引き離して拘束する措置を中止するよう命じた。

また、引き離された子どもが5歳未満の場合は14日以内、5歳以上の場合は30日以内に親子を再会させること、子どもと連絡が取れていない親には10日以内に子どもの電話連絡先を知らせることも義務付けた。

ただし、トランプ政権が不法入国者を訴追すること自体は禁止していない。ダナ・サブロー判事は差し止め命令について、親子引き離しの件だけが対象で、政府が移民法や刑事法を執行する権限にはかかわらないと明言した。

原告側の米自由人権協会(ACLU)は今年2月、コンゴから渡米して7歳の娘と引き離された女性の代理人として訴えを起こした後、ほかの親たちも代表して集団訴訟を提起していた。

ACLUの担当者は「もう会えないかもしれないと思っていた親子にとって、とても大きな勝利だ」と述べた。

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