トランプ陣営元選対本部長を追起訴 外国のロビー活動関連で

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ポール・マナフォート被告(左)とマラー特別検察官

ポール・マナフォート被告(左)とマラー特別検察官

ワシントン(CNN) ロシアの米大統領選介入疑惑などを捜査するマラー特別検察官は23日、ウクライナに有利な立場を取るよう欧州の元有力政治家に秘密裏に金銭を支払い米国内でロビー活動させていたとして、トランプ陣営元選対本部長のポール・マナフォート被告を新たに起訴した。

マナフォート被告は、長年のビジネス上の協力者であるリック・ゲイツ被告の協力を得ていたとされる。ゲイツ被告は追起訴発表の2時間ほど前に、連邦裁判所で2件の罪状について有罪を認め、マラー氏の捜査に協力すると誓約していた。

検察によれば、マナフォート被告は「ハプスブルク・グループ」と呼ばれる欧州の元政治家のグループを作り、自発的な見解を示しているかのように装わせていた。だが、こうした元政治家は雇われのロビイストとして、ウクライナに好意的な立場を打ち出していた。マナフォート被告は海外口座を利用し、元政治家らに200万ユーロ(現在のレートで2億6000万円)を支払っていたという。

マナフォート被告はまた、海外口座の400万ドル(同約4億3000万円)を使い、顧客により収監された政敵の裁判をめぐる報告書作成に資金援助したとされる。この報告書に関わった弁護士は今週、捜査員に虚偽の供述をした罪を認めていた。

新たな起訴内容は、資金洗浄や外国のロビー活動関連法違反、偽証の罪など。ゲイツ被告が捜査員に認めた情報の一部も踏まえた内容となっている。ゲイツ被告は23日の有罪答弁で、マナフォート被告とともに2016年11月と昨年2月に司法省に書簡を送り、米国内でウクライナの利益のためにロビー活動をした事実はないとの虚偽の主張を展開したことを認めた。

マナフォート被告は、いずれの件に関しても無罪を主張している。

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