トランプ氏、国防総省に軍事パレードの検討求める
ワシントン(CNN) トランプ米大統領が国防総省に対し、軍事パレードの実施を検討するよう指示していることが分かった。同省の報道官が6日に語った。 報道官によると、計画はまだ「初期の段階」だという。
ホワイトハウスのサンダース報道官はこれを受け、トランプ氏が同省にパレード実施の可能性を「探る」よう求めたことを認めた。同氏はそのうえで、トランプ氏が「我が国の安全を守るために日々命を危険にさらしている」米兵らを非常に強く支援する気持ちから、「全国民が感謝の気持ちを示せる行事」の検討を要請したと述べた。
米紙ワシントン・ポストが最初に伝えたところによると、トランプ氏は先月、軍事パレードを実施したいとの意向を国防総省幹部らに伝えていた。同紙は軍当局者の話として、トランプ氏が「フランスのようなパレードがいい」と話したことを受け、軍の最上層部が検討中だと報じている。
先月の会合には軍上層部のほか、ペンス副大統領やケリー大統領首席補佐官、マティス国防長官、ダンフォード統合参謀本部議長も出席していた。
トランプ氏は昨年7月、仏革命記念日の軍事パレードに来賓として招かれ、「これまで見たなかでも特に素晴らしいパレード」だったと称賛。同9月には、米独立記念日の7月4日にワシントンで軍事パレードを開催したいと発言していた。
しかしワシントン・ポスト紙は、戦車や装備をワシントンへ搬入するには多額の費用がかかり、その調達方法は軍当局者らもよく分かっていないと伝えた。
米国では1991年、湾岸戦争での勝利を祝うパレードが実施されている。