トランプ米大統領、「核兵器を10倍に」の報道否定

2017.10.12 Thu posted at 10:23 JST

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(CNN) 米国のトランプ大統領は11日、米国の保有する核兵器が「最高の状態」にあることを望むと語る一方、大統領が核兵器を10倍に増やしたい意向だと伝えた米NBCの報道については否定した。

カナダのトルドー首相と共同会見したトランプ大統領は、核兵器について「近代化と完全な再生を望む」と語る一方、保有数の増加については「まったく必要ない」と強調した。

マティス国防長官も、「大統領が核兵器の保有数を増やすよう求めたという報道は完全に間違っている。この種の誤った報道は無責任だ」と批判した。

実際、核問題に詳しい複数の専門家も、米が核保有数の大幅増を目指すという考えは非現実的だと指摘する。

核不拡散問題に詳しい専門家のジェフリー・ルイス氏は、米国が冷戦のピーク時に約3万発保有していた核兵器の数を減らした理由は幾つもあると解説。

その1つとして、「核弾頭の存在理由だった目的の多くは、今や通常兵器で対応できるようになった」と述べ、ソ連が崩壊して米国の戦略目標が減ったことで、核は「非常に経費のかかるレガシーシステムになった」と解説している。

米国防総省は現在、米国の核兵器に関する政策について検証を進めており、年内に最終報告書を大統領に提出する見通し。

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