トランプ政権、全閣僚そろったのは計94日間のみ

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転任や辞任が相次ぎ、閣僚の陣容確定に苦慮しているトランプ政権

転任や辞任が相次ぎ、閣僚の陣容確定に苦慮しているトランプ政権

ワシントン(CNN) 今年1月に就任したトランプ米大統領の在任期間は258日間に達したが、このうち全ての閣僚がそろう政権の最終的な陣容が整った日数は94日間に過ぎないことがCNNの調べで5日までにわかった。

閣僚の他ポストへの転任や不祥事による閣僚辞任など政権内の混乱が響いている。早々と退任した閣僚は2人で、ホワイトハウスを仕切るスタッフ幹部も組織内の確執などが原因で多数去っている。国土安全保障省や厚生省では後任者が決まらず幹部が長官を代行する事態も続いている。

トランプ政権の全閣僚が決まったのはアレクサンダー・アコスタ氏が労働長官に就任した4月28日だった。この人選にしても、最初に指名した人物が不法移民を家事手伝いとして雇っていた失態が発覚し、後任探しを迫られた末の選択だった。

通商代表部のロバート・ライトハイザー代表の就任は5月15日だった。このポストは閣僚級となっているが、技術的には政権閣僚との位置付けにはなっていない。

オバマ前政権の場合、最後の閣僚が決まったのはトランプ氏の場合と同じく4月28日だった。指名作業のもつれが長引いた原因だったが、オバマ氏はその後、閣僚の補充に2年以上悩まされることはなかった。

トランプ氏は政治任命の省庁幹部などの起用にも手間取っている。これまで米上院の承認を得た政治任命組は153人。CNNの調べによると、オバマ前大統領、ジョージ・W・ブッシュ元大統領が最初の任期のこの時期までに認められていた337人と358人と比べれば、半数以下の状態となっている。

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