米国民過半数、トランプ氏説明信じず 前FBI長官更迭で
ワシントン(CNN) トランプ米大統領が最近、米連邦捜査局(FBI)のコミー前長官を突じょ解任した問題で、米国民の55%がこの更迭はトランプ政権とロシアの関係をめぐる「ロシア疑惑」の解明を阻止するのが狙いと受け止めていることが最新世論調査で25日までにわかった。
調査は米キニピアック大学が実施した。トランプ氏はコミー氏解任は指導力への信頼失墜が理由とし、ロシア疑惑捜査への波及阻止については否定していた。今回の世論調査で、コミー氏への信頼不足が原因とする説明を支持したのは36%だった。
また、トランプ氏は総じて大統領権限を悪用しているとしたのは54%。大統領としての仕事ぶりを評価したのは37%で、逆の意見は55%だった。
トランプ政権とロシア政府の「癒着」が指摘されるロシア疑惑をめぐって、トランプ氏はコミー前長官から3度にわたり自らは捜査対象下にないとの説明を受けたと明かしていた。しかし、今回世論調査では54%がこの説明は信じないと回答した。
一方、コミー氏はロシア疑惑に関連しトランプ氏がフリン前大統領補佐官(国家安全保障担当)の関連捜査を放棄するよう迫った事実を公にしていたが、この主張を信じる米国民は55%だった。
今回調査は5月17〜同23日に有権者1404人を対象に実施した。