クリントン氏の「メール問題」 重大さが改めて浮き彫りに

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クリントン氏に関する話題は「電子メール」が際立って多かった

クリントン氏に関する話題は「電子メール」が際立って多かった

(CNN) 昨年の米大統領選で民主党候補だったヒラリー・クリントン氏が国務長官在任中に私用メールアドレスを公務に使っていた問題は、同氏の選挙戦に致命的な打撃を与えた可能性があるとの研究結果が新たに発表された。

世論調査機関「ギャラップ」とジョージタウン大学、ミシガン大学の政治学者らによる共同チームが、米世論調査学会(AAPOR)の年次総会で報告した。

チームが分析したのは、昨年7月10日から大統領選前日の11月7日まで、ギャラップが毎日実施した世論調査のデータ。「この1~2日にクリントン候補(またはトランプ候補)について読んだり聞いたりしましたか」という質問に「はい」と答えたグループが、具体的に何を見聞きしていたかに注目した。

出てきたキーワードを回数が多いほど大きく表示する「ワードクラウド」という手法を使うと、クリントン氏に関する話題は「電子メール」が際立って多かったことが分かる。

トランプ氏のワードクラウドでは「討論会」「女性」「演説」などが比較的目立っているが、クリントン氏の「電子メール」ほどではない。

大統領選直前の1カ月について週ごとの推移を見てみると、「電子メール」の文字は最後にますます大きくなっていたのが分かる。連邦捜査局(FBI)のコミー長官(当時)が10月末にメール問題の捜査再開を発表してからは、回数が特に増えた。

一方でトランプ氏は10月23日以降、あまり話題になっていなかったことがうかがえる。

民主党支持者の間では、「メディアがクリントン氏のメール問題を不必要に騒ぎ立てたのが敗因」との見方が根強く、研究結果はそれを裏付けるデータとして使われる可能性がある。

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