就任100日目を迎えるトランプ大統領、歴史から分かることとは

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クリントン大統領の最初の100日間は混乱も多かったが、政権下で景気は拡大し、高い支持率でホワイトハウスを後にした。

ただ、批判者の一部からは、トランプ氏は歴史の教訓を軽視しており、最初の100日間のようなやり方では、ばん回することがより難しくなるとの見方が出ている。

歴代のホワイトハウスの幹部スタッフについての著作があるクリス・ウィップル氏は、トランプ政権について、近代で最もホワイトハウスが機能していない政権のひとつと指摘する。「問題のひとつは、ホワイトハウスの上級スタッフを管理する人間がいないことだ。(いわば)混乱したマネジメントで上級顧問が上司の注目を集めようと競争するというのは、実業界のある部分ではうまくいくかもしれないが、ホワイトハウスではうまくいかない」と語る。

トランプ大統領に変化を求める共和党議員は、北大西洋条約機構(NATO)に対する批判やシリアに対する攻撃など、ここ最近、選挙戦時の姿勢からは変化が見られ始めた点に注目している。

トランプ氏に批判的な共和党議員からも、トランプ氏が大統領職になれてきている兆候を目にし、任期の残りが最初の100日間とは必ずしも同じとはならないだろうと楽観視する見方が出ている。

社会の流行やさまざまな出来事、危機的状況など、トランプ氏の任期を歴史的に決定づけるものがまだ起きていない可能性は高い。ブッシュ氏も最初の100日間の支持は高かったが、振り返ってみれば、ブッシュ政権のその後を決定づけたのは、最初の100日間とはほとんど関係ない米同時多発テロだった。

ルーズベルト大統領も、世界恐慌から抜け出そうとしたために多くの立法を行いある種の尺度とはなったが、後世の人々が判断するのはナチズムから西欧諸国を救ったというその役割についてだろう。

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