米デルタ従業員が密売に関与、機内に大量の銃持ち込む

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153丁の銃を押収、航空会社従業員が機内に

アトランタ(CNN) 米ニューヨーク・ブルックリン地区検察は23日、銃の密売にかかわった疑いで米デルタ航空の従業員と元従業員を逮捕したと発表した。

検察はニューヨークで記者会見を行い、「今回のように銃を機内に持ち込むことができるなら、爆弾を持ち込むことも簡単にできたはずだ」と危機感を示した。

逮捕されたのはアトランタ空港に勤務していたデルタ航空従業員のユージーン・ハービー容疑者と、元従業員のマーク・ヘンリー容疑者。ハービー容疑者は22日にアトランタの自宅で、ヘンリー容疑者は10日にニューヨークのJFK空港に到着したところで逮捕された。かばんからは短銃18丁が見つかり、このうち7丁は銃弾が装填(そうてん)されていたという。

2人は共謀して5月から12月にかけ、アトランタ発ニューヨーク行きの少なくとも20便に銃や弾薬を持ち込んだとされ、計153丁の銃が押収された。

逮捕状によると、ハービー容疑者は空港の職員に保安検査が義務付けられていない制度を悪用して銃を持ち込み、ヘンリー容疑者に渡していたとされる。ヘンリー容疑者は銃を手荷物に入れて機内に持ち込んでいた。

ヘンリー容疑者はニューヨークで共犯者に拳銃129丁とライフル銃2丁を渡していたが、共犯者の1人がこのうちの1丁をニューヨーク市警のおとり捜査員に売り渡した。

アトランタ空港は事件について、連邦捜査局(FBI)や運輸保安局(TSA)と連携して空港の保安態勢を見直していると発表。TSAは「空港の内部関係者による脅威を深刻に受け止めている」との声明を出した。

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