米クリーブランド警察が武器や暴力を過剰行使 司法省報告書
(CNN) 米司法省は4日、オハイオ州クリーブランド警察の取り締まりの実態について調査した報告書を発表した。クリーブランド警察が不必要で理不尽な武力や暴力を相当の割合で行使して、市民を危険にさらすような手段を用いてきたと指摘している。
調査はクリーブランド警察の対応を巡って問題が相次いだことから2013年に開始し、2年がかりで報告をまとめた。調査の結果、同警察による銃、スタンガン、催涙スプレーの使用や身体的暴行に行き過ぎがあり、不必要に使ったり仕返しのために使ったりしたケースもあったと認定。こうした手段は精神疾患のある人に対しても使われていたとされる。
具体的には12年、警官100人以上が加わって市民2人の乗った車を追跡した挙げ句、警官13人が137発以上を発砲して2人を死亡させる事件が発生。死亡した2人は武器を持っていなかったことが分かった。
11年1月には、手錠をかけられて地面に横たわった男性の頭部を数人の警官が何度も蹴る様子が、警察ヘリのビデオにとらえられた。