キラウエア火山、溶岩止まらず 小屋が炎上
ハワイ島パホア(CNN) ハワイのキラウエア火山からの溶岩流は28日、ふもとのパホア村で物置小屋を炎上させ、主要道路に迫った。村の一部では溶岩が胸の高さまで押し寄せている。
ハワイ郡の安全対策当局者は、溶岩流が28日午前の時点で最初の民家から約200メートルの距離まで近付き、時速9メートルの速さで北東方向へ進んでいると述べた。
溶岩流はこの先、民家40~50棟の集落に到達する見通し。同当局者によると、流れをそらす措置は検討されていない。「どちらへ向かったとしても、その方向にはだれかの土地がある」からだという。溶岩は6月に火口から流れ出し、村に向かって進んでいた。
当局から退去命令は出ていないが、ほとんどの住民はすでに自主的に避難した。郡当局者はCNNに「残っているのは数人だけだ」と語った。最も近い12棟については同日夜にも退去が指示されるとみられる。