米大統領選討論会迫る ロムニー氏は逆転の足がかり得られるか

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ケネディ民主党候補(左)と共和党で副大統領のニクソン候補。1960年の討論会で

ケネディ民主党候補(左)と共和党で副大統領のニクソン候補。1960年の討論会で

共和党の世論調査専門家、ウィット・アイレス氏によれば、ロムニー氏は、有権者が最も懸念している経済でポイント稼ぐために討論会を活用すべきだという。

アイレス氏はCNNの番組で、「ロムニー氏が出来る最も重要なことは、人々に対して、米国経済をどのようにして立て直すのかを知っているということを信じさせることだ」と指摘。オバマ大統領が経済を立て直している、もしくは立て直せると考える人もいないかもしれないが、ロムニー氏が出来ると確信している人もおらず、このため、経済問題が討論会で最も重要な議題になるとの見方を示した。

米大統領の歴史に詳しいドリス・カーンズ・グッドウィン氏は、討論会の本質について、現職の候補者と面と向かい合うことで挑戦者が大統領と同じステージに立つのを助けることだと説明する。その最も顕著な例が、1960年に行われた、ジョン・F・ケネディ民主党候補が共和党で副大統領のリチャード・ニクソン候補を打ち破った討論会だろう。

討論会はまた、有権者が候補者の性格を観察するのにも役立ちそうだ。

グッドウィン氏は「様々な準備がなされているが、ボクシングのタイトルマッチのように、両候補にとって予期しなかった瞬間が訪れる場面があるだろう」と指摘。1対1の討論会でなければ目にすることのない各候補者の個性や気性、ユーモア、怒りの感情などがあらわになるだろうと付け加えた。

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