12年間飾られた巨大な彫像にお別れ、映画「ホビット」がテーマ NZ空港
(CNN) ヒット映画シリーズ「ホビット」と「ロード・オブ・ザ・リング」をテーマにした二つの巨大なワシの彫像は10年以上にわたってニュージーランドのウェリントン空港を訪れた人々の頭上を舞っていた。だが、このほど、彫像が週内にも取り外されることがわかった。
空港は5日、ワシの彫像が9日に撤去されると発表した。彫像が最初に設置されたのは12年前だったという。
彫像の設置は、ニュージーランドで撮影されたピーター・ジャクソン監督の「ホビット」3部作の公開と同時期に行われた。
作品に息をのむような背景を提供して以来、ニュージーランドは作品に登場する架空の地名「中つ国」と同義語となり、撮影場所を見ようと多くの観光客が同国を訪問している。
ワシの重さは1.2トンで、翼幅は15メートル。鋼鉄製のフレームとポリスチレン製で作られており、最長2.4メートルの羽が1000本生えている。
J・R・R・トールキンの作品にはワシが登場することが多く、ピンチに陥った登場人物を救出する場面がよくみられる。
空港によれば、これらの彫像は解体後に保管される予定だが、長期的な計画はまだ決まっていない。
空港のマット・クラーク最高経営責任者(CEO)は声明で、「ウェリントン空港から空を飛ぶものが飛び立っていくのは珍しいことではないが、今回は我々にとって感慨深いものになる」と述べた。
ワシの彫像は、映画の小道具や特殊効果に携わったウェタ・ワークショップが手掛けていた。