ソ連版「スペースシャトル」、落書きで覆われる

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放置されている旧ソ連の宇宙船「ブラン」。写真は2010年に撮影/Ralph Mirebs/Exclusivepix Media/Exclusivepix media via ZUMA Pres/ZUMAPRESS.com

放置されている旧ソ連の宇宙船「ブラン」。写真は2010年に撮影/Ralph Mirebs/Exclusivepix Media/Exclusivepix media via ZUMA Pres/ZUMAPRESS.com

(CNN) カザフスタンの宇宙基地でこのほど、倉庫に放置されている旧ソ連の宇宙船「ブラン」の機体側面にスプレーで落書きされる事件があり、インターネット上で怒りや嘆きの声が上がっている。ただ、これを契機に機体の移動が実現する可能性もある。

現場はロシア首都モスクワの南東約2400キロに位置するバイコヌール宇宙基地。この場所には、米国のスペースシャトルによく似た形状の再利用可能な宇宙船「ブラン」が少なくとも1機眠っている。

ブランのミッションで完遂したのは、ベルリンの壁崩壊の1年前の行われた1988年のミッション1件のみだ。ソ連崩壊に伴って宇宙開発プログラムは停止され、最終的に打ち切りとなった。

現在は実物大の試験モデル1機がバイコヌールの博物館に収容されているほか、建物の屋根の崩壊で破壊された機体もある。この他に少なくとも1機が使われなくなった格納庫に保管されており、落書きの標的になったとみられる。

ロシア国営タス通信は今週、同国の宇宙機関ロスコスモスの話として、「身元不明の集団がバイコヌール宇宙基地の施設に侵入」して、ブランの側面に落書きしたと伝えた。

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