中国の観光地に押し寄せる人波、リスクは依然大きいと専門家が警告

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首都・北京でも清明節を祝うため、大勢の人が集まった/Shawn Deng

首都・北京でも清明節を祝うため、大勢の人が集まった/Shawn Deng

中国疾病対策予防センターの専門家は2日、中国の新型コロナウイルス感染について、「終わりに近づいたのではなく、新しい段階に入った。世界的流行が猛威を振るう中で、中国が終わりを迎えたわけではない」と強調した。

新規の感染者数が減る中で、中国政府は暫定的に、製造業やサービス業の再開に向けた取り組みを始めている。

しかしこの数週間は、再開を急いで流行の第2波が起きることを警戒する動きもみられるようになった。

予定されていた映画館の再開は3月下旬になって見送られ、上海の観光アトラクションの多くは再開からわずか10日後の3月31日に再び閉鎖された。

黄山が人混みでごった返す写真がSNSに投稿されると、中国共産党の機関紙、人民日報は、「集まってはいけない」と強く警告。同紙によると、黄山は観光客の受け入れ中止を発表した。

香港の専門家や当局も、中国が新型コロナウイルス関連の規制をあまりに早く緩めれば、香港でも感染の「第3波」が起きる可能性があるとして警戒を強めている。

香港では、欧州や英国から戻った市民らが引き起こした感染の第2波が3月下旬に発生。わずか2週間のうちに、感染者数は317人から900人近くまで急増した。

香港行政会議の招集人、陳智思氏は5日、公共放送のRTHKに対し、流行拡大を封じ込めるために飲食店の営業制限や市全域のロックダウンも含め、さらに厳格な措置を講じる可能性もあると語った。

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